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全国各地の山林原野や木陰に見られる多年草で、よく群生しているのに出合います。根茎は横に伸び、ところどころに節があります。

4~5月頃、草丈が40~50㎝になり、互生する葉の付け根から長さ1.8㎝くらいの筒状の花を1,2個、鈴を下げたように付けます。花の先端は、浅く6片に裂けて緑白色をしています。花の季節が終わると、直径1㎝程の黒い球状の果実を付けます。

ユリ科のナルコユリと間違えやすいです。見分け方としては、あまどころは茎に角張った線が通り、花が1ヵ所から2,3個出るのに対して、ナルコユリは茎が円柱状で花は1ヵ所から3~8個ぶら下がっています。
軽いほどよい苦味と、山菜には珍しく特有の甘味があり、味の評判も良いです。でも、食べられることを知らない人が多く、自ずと収穫量も多くなります。甘味のある強い粘液質の根茎には、多種類のオドランタンやフルクタンが含まれていて、この成分が薬効とされます。

 

調理方法 食用として用いるのは若芽です。塩一つまみを入れた熱湯でサッと茹で、水でアク抜きしてから料理します。特有の甘味と舌触りを味わうのにはおひたしが最適ですが、甘味を生かした山菜らしくない使い方もできます。普通に天ぷらにしてもサクサクとして美味しいです。

素焼きにしてもアスパラに似た食感が楽しめます。


山形県産 あまどころ です!

 

4月18日撮影